広島駅に戻り、工事中の南口から市電に乗って原爆ドームに向かいました。
戦後78年、原爆投下3日後から走っているという広電、今だ現役の651号と652号が
朝のラッシュ時には走っているそうですが、見ることはできなくて夫は残念そうでした。

原子爆弾が広島に投下されたのは1945年8月、広島県で生まれ育った私ですが、父は
遠く離れていたにもかかわらずあのキノコ雲が見えたと話していたことがありました。
広島県産業奨励館だった原爆ドーム、案内していただいたボランティアの方から
話を聞くことができました。
爆心地は近くにある「島病院」、外科病院で当時院長は市外の病院に看護師と2人で
手術の為出張中で、難を逃れた院長はその日のうちに帰り、救護所でけが人の手当てに力を尽くされたそうです。

原爆ドームは、原子爆弾の悲惨さを今に伝える建造物で、二度と同じような悲劇が起こらない
よう願いをこめて、1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。
被爆後の状況をそのまま保存するために保存工事が行われ、2020年5回目の工事で
頂上の鉄骨も塗り替えられ、壁などの補修も行われましたが、かなり老巧化が進んでいる状態でした。

大正時代に建てられたおしゃれでモダンな建物は、日本で活躍したチェコ人の建築家に
よるもので、ヨーロッパの教会では、このような丸いドーム型の屋根をよく見かけます。
当時は、木造建築が多い日本ですからかなり珍しかったでしょうね。

ドイツ発祥のバウムクーヘンが日本で初めて紹介されたのもこの場所だったそうですよ。
原爆ドームのすぐ横を流れる元安川は穏やかに流れていましたが、当時爆風で飛ばされた
ガレキは今も川底に残っているとか、そしてたくさんの人の命を奪った戦争は二度と起こしてはならないですね。

川向うには平和記念公園が広がっていますが、
ランチのお好み焼きの店を探すことにしました。
毎日、なんでこんなに忙しいのと思うほど時間が足りません。
せめて一週間に一度を目標にUPできたらいいなと思っているので
これからも応援してくださいね。
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